3階建てにする場合、給水設備・インターホン設備・エレベーター設備について配慮する必要があります。3階建てならではの必要な事ばかりなのですが、コスト面でかなりアップするのが問題です。
エレベーターがあれば、若い方も、高齢の方も高階層に住みやすい
ホームエレベーターは3階建て住宅の暮らしをかなり楽にしてくれます。特に高齢者の方がいれば、日当たりや風通し、見晴らしのいい3階部分にその居室を設ける事もできます。
そして、若い方。「若いから階段の上り下りや荷物運びもつらくない!」そんなお若い方もいらっしゃるでしょう。
でも実際狭い土地に建てた3階建て住宅では、階段が狭くて布団運びが大変だったり、洗濯ものも脱水後は重くなっていて、一度に大量を運ぶのは大変です。そんなとき、ホームエレベーターがあれば布団で視界が遮られることもなく、安全に持ち運びもできますね。
いつかはみんな年をとっていきます。
どんどん高齢化が進んでゆく日本で、今後はエレベーターのない3階建て住宅が考えにくい時代になるかもしれません。
ちょっと気をつけて!
◆ホームエレベーターには制約もある
ホームエレベーターは、従来の業務用エレベーターと違って家族だけが使うものとして過剰な安全装置をはずしたものです。
そのため、共同住宅や併用住宅で不特定の人が使うことはできません。定員が3人以下、速度が毎分12m以下、昇降行程10m以内、かごの床面積が1.1m2以下などの制約もあります。
しかし、かごの床面積は車椅子で乗ることも可能なように設定されていてい、かごの出入口が2方向にできる(同じ階で両方に扉を設けることは不可)など、3階建て住宅にとって利用価値が高いものでもあります。進行方向に出られるドアだととても便利ですね。
すぐにエレベーターを付けなくても準備がお得!
ホームエレベーターの設置は、住宅金融公庫の融資対象にもなっていますので、設置の際に相談することが可能です。
さしあたってエレベーターは必要ないとしても近い将来に設備するのに備えて、各階の同じ位置に吹抜けをつくっておき、当面は床を張って物置にしておくのもよいですよ。
(左写真:吹き抜けのある空間例)